あとがき

『ミカエル・フラグメント~最終演目~』を読んでいただきありがとうございます。作者の鬼詠雪介おによみゆきすけ です。ついにミカフラが完結しました。うれしいような少し寂しいような、そんなよくわからない感情が自分の中で入り混じっている状況です。なんだかんだ言ってミカフラの執筆から約一年半以上の月日が過ぎていて、自分でも少し驚いています。その間でたくさん迷走しながらもここまで書き切った自分をほめてあげたいです。
さて、今回は伏線の回収に努めてみました。恐らく、これですべての謎を回収しきれたと思います。まあ、約一名、正体不明な存在が残ったままですが、それに関しては後で説明します。まずは僕がこの作品でやってみたかったこと、主人公サイドの登場人物がみんなミスリードをするということです。これは物語を盛り上げるうえでぜひとも取り入れて、読者をいい意味で裏切ってやろうと思い、やってしまいました。あとは感動シーンです。僕はあまりそう言った描写が得意ではないのですが、頑張って描写してみました。どうだったでしょうか。少しでもグッと来たのであれば。うれしいです。そして、この作品の主軸となる、『もし能力を手に入れたら、人々は何のために力を使うのか』という要素をなんとか回収しきれました。だいたいの登場人物が力を使う理由を明かしてくれたと思うのですが、みんな、理由はそれぞれ別々で、同じ理由というわけではありませんでした。この『~最終演目~』で描きたいことは全て書き切ったつもりです。
話が変わりますが、この第三章を書いている間に『ミカフラ』を取り巻く環境が大きく変わりました。これを読んでいる皆さんも知っているはず、『個性派文庫』が誕生したことです。これはとても喜ばしいことで、僕の書いた物語が以前よりも大勢の人に読んでもらえるのはうれしいです。実は『ミカフラ』は『個性派文庫』の原点となる作品なのだ!と内心でドヤ顔を決めています。個性派文庫の制作に携わった編集者の皆さんには感謝しかありません。ありがとうございます。あと、第三章、締め切りギリギリで申し訳ございませんでした。
さて、先ほどの話をしましょう。まだ伏線残ってるんじゃないの?謎な部分があるんですけど!って思った人。大丈夫です。それはわざと残したものです。そう、この『ミカエル・フラグメント』には続きがあるんです。主人公も登場人物も変えて、新しい物語が展開されます。ここでは詳しいことは言いませんが、続編をお楽しみに!
改めて、皆さん、この度は『ミカエル・フラグメント』を最後まで読んでいただきありがとうございました。これからも皆さんにおもしろいと言っていただけるような作品を創れるよう、全力で取り組んでいきますので、応援よろしくお願いします。それでは、また次の演目でお会いしましょう。