あとがき

ここまで『ミカエル・フラグメント』を読んでいただきありがとうございました。
この物語は、『もし能力を手に入れたら、人々は何のために力を使うのか』というテーマで書かせていただきました。そして、もう一つのテーマ、『異種族交流』というテーマも含めて書いていました。
正直、途中から分かりにくいことになっていたとは思いますが、この第一章は今後のための伏線を作るためにあるようなものなので、ここまでにあった謎などをここから回収していこうと思います。
僕は努力せずに力を得て、無双するという流れがそこまで好きではありません。ですが、本編では主人公が努力している描写が少なかったと思います。それは、すでに努力をした後であり、まだ途中だからです。
第二章ではもっと強い敵が現れるので、それに合わせて一兎君も努力をしていきます。ぜひ期待してください。
さて、皆さんは本作のテーマである何のために力を使うのかという部分について、それぞれのキャラごとが何のために力を使っているのか、わかりましたか?
第一章までの間で何のために力を使っているのか一番明確に描写されていたのは一兎君ではないでしょうか。
他のキャラはそもそも描写されてなかったりするのに、なぜ彼だけ明確に描写されていたのか。
考えてみてください。彼はもう自身の【秘密】を達成しています。なので、彼の【秘密】もリセットされるということです。これから一兎君が作る物語を楽しみにしてください。
彼が作る物語は全てがうまくいくのか、はたまた悲劇が待っているのか、もしかしたらバットエンドかもしれませんよ?それでは、次回もお楽しみに!